いつもコラムをお読みいただき、ありがとうございます。
日本給食業経営総合研究所の代表をしております、野間元太です。
今回は私が給食業に専門特化したコンサルティングを始めた経緯について、お話したいと思います。これまで、そして現在もこの業界でお仕事をさせていただいている感謝の思いも込めて、お伝えできればと思います。
給食業界へのコンサルティングを始めた背景
それは、私の実家の家業が「牛乳宅配店」であることに大きく影響しています。(既に実家の牛乳宅配店は廃業いたしました。)
私は東京都飯田橋にて、牛乳宅配店の長男として生を享けました。家業として高校時代から早朝には牛乳宅配、そして訪問営業の手伝いをしていました。皆さまにはご存知とは思いますが、牛乳宅配業はジリ貧業界でした。何とか自身で、牛乳宅配業界、そして家業をより良くできないかという想いから、中小企業の経営コンサルティングに特化した船井総合研究所への門を叩きます。
牛乳宅配店は、
①お客様のほとんどが高齢者
②運ぶ機能を持っている
③営業する機能を持っている
という特性を保有しています。これらを活かし、何か新しい収益の柱となる事業ができないかとずっと考えておりました。その時「高齢者向け配食サービス」は、今後の人口動態からも有望な市場になると理解していたので、この分野とのコラボレーションができないかと約17年前に動き出したことがきっかけです。しかし、日替わりメニューの食事を用意するにはどうしたら良いか、牛乳宅配業が自社でセントラルキッチンを建てるなど非現実的である、と悩んでいた時「事業所向け給食」「産業給食」を展開する給食会社と出会いました。
最終的には、牛乳宅配業が参入するよりも、
①作れる
②配れる
③営業ができる
弁当給食業が直接拡大することの方がベターだと判断し、弁当給食業界向けに「高齢者向け弁当宅配事業セミナー」を実施しました。それが給食業界との本格的な出会いであります。
高齢者向け弁当宅配事業は、まだ大手が出揃っていない時期でしたし、大変ありがたいことに大手食材宅配会社様や地場系弁当給食会社様のコンサルティング先が一気に増えていきました。
それからも、大変多くの給食業経営者様とともに、時流を読み取りながら「医療・介護施設向けパック惣菜」・「無人型社員食堂」・「冷凍弁当事業」などの給食業に関する業態提案をし続けて参りました。数多くの給食業経営者様のご支援をしてまいりましたが、ご支援といっても、私たちは学ばせていただきながら、共に成長させていただいていると感じています。
給食業・経営者様への感謝を忘れない
多数の給食業経営者様や従業員様の支えあっての今となっております。
常に感謝を忘れないように、日給研一同で日々それを確認する機会を大事にしています。
これからも「日本で唯一の給食業専門経営コンサルティング会社」として、当社の経営理念である「誇り高き給食業への羅針盤」を胸に、給食業に携わる全ての方がより良い未来を掴んでいけるよう精進してまいります。