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喫食とは?喫食の重要性や喫食率を引き上げる方法を徹底解説

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日本給食業経営総合研究所

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その他

喫食という言葉を耳にしたことはありませんか?給食を提供する施設や給食を作る給食会社にとって、喫食を知ることは非常に大切です。

そこでこの記事では、以下の内容を解説しています。

  • 喫食とはなに?
  • 喫食率の計算方法は?
  • 喫食障害が起こるリスク
  • 喫食率を上げるためにできること

この記事を読むことで、喫食に対して給食に関わる人たちが取り組むべきことがわかります。ぜひ最後までご覧ください。

1.喫食とはなに?

喫食とは、食事を楽しみながらおいしく食べることを指します。

たとえば、家庭で家族と、学校・施設で提供される給食を友人や施設利用者と一緒に楽しく会話をしながら食事をすることなどが、喫食の一例です。楽しく食事をすることで、お腹だけでなく心も満たし、満足感を得ることができます。

1-1.喫食と摂食は何が違う?

喫食と似た言葉に摂食がありますが、それぞれ異なる意味を持ちます。

摂食 必要な栄養を補給するために食事を摂る行為を指し、それ以上のニュアンスは含まれない
喫食 人間が食事を楽しむ行為のこと

一般的には、摂食は動物に対して使われることが多いです。生きるために必要な食事が摂れなくなったり、異常に食べ過ぎてしまう疾患は「摂食障害」と呼ばれますが、楽しんで食べることができない疾患は「喫食障害」と言います。

1-2.喫食の重要性

喫食は、栄養摂取と全身の健康維持に密接に関わっています。食事を楽しんで摂ることで、栄養の消化吸収が促進され、健康な生活を送れます。

反対に、喫食状況が悪い場合は消化吸収不良や健康障害を引き起こす可能性も。喫食の質を高めることは、全体的な健康を維持するために欠かせません。

2.喫食率の計算方法は?

喫食率とは、食事を摂った割合を示す数値です。喫食率は以下の2つの方法で計算できます。

  • 人数に対して食べられた食事数が占める割合(食事の利用数の割合)
  • 1回の食事でどの程度の量を食べたかを示す割合(食事全体に対する摂取量の割合)

たとえば、保育の現場では、食事全体に対する摂取量の割合を示す喫食率が重要視されます。これにより、子どもたちが必要なエネルギーをどれだけ摂取しているかを把握できるためです。

また施設や企業の給食で喫食率が高い場合、給食で提供される食事に対する満足度が高いことも示されます。

2-1.給食の利用数から算出する方法

給食の現場で利用数から喫食率を算出する方法は、以下の通りです。

喫食率 = (実際の給食利用者の総数 ÷ 施設や学校の給食利用者数)× 100

たとえば、実際の給食利用者が80人で、施設や学校の給食利用者数が100人いる場合、80 ÷ 100 × 100 = 80%となります。

2-2.提供した給食の重量から算出する方法

提供した給食の重量から喫食率を算出する方法は、次の通りです。

残食率 = (食べられなかった給食の重量(g) ÷ 提供されえた食事の重量(g))× 100
喫食率 = 100 ー 残食率

たとえば、提供された給食が500gで、残った食事が50gだった場合、残食率は 50 ÷ 500 × 100 = 10% となります。この場合、喫食率は 100 – 10 = 90% です。学校や保育施設などの子どもへ給食が提供されている場では、この方法で喫食率を算出することが多いです。

3.喫食障害が起こるリスク

喫食障害とは、何らかの原因で食事を美味しく食べることができなくなる状態を指します。喫食障害は、食事を楽しむ能力が低下するだけでなく、栄養摂取や消化機能にも悪影響を及ぼす恐れがあり、注意が必要です。

喫食障害の原因には、以下のようなものがあります。

  • 心理的ストレス
  • 過度のダイエット
  • 社会的圧力

たとえば、仕事でストレスや社会的なプレッシャーが続いたり、過度なダイエットをしたりすると、喫食障害となることがあります。

喫食障害を避けるためには、健康的な体重維持やポジティブシンキングが重要です。

4.喫食率を上げるためにできること

喫食率を上げるには、給食を提供する現場である介護施設や企業・保育施設などと、給食を提供する給食会社の協力が必須です。喫食率を上げるために、以下5点を試してください。

  • 栄養士・調理師と喫食状況について確認する
  • 提供する給食の味や食事環境の質を高める
  • 給食献立にバリエーションを持たせる
  • 利用者に声掛けする
  • 利用者が子どもの場合は食育に力を入れる

それぞれ解説していきます。

4-1.栄養士・調理師と喫食状況について確認する

定期的に、栄養士や調理師と喫食状況を確認することが重要です。栄養士や調理師との連携を強化することで、喫食率の向上を図ることができます。

栄養士や調理師は、給食の栄養バランスや味付け、提供方法について専門的な知識を持っています。たとえば子どもたちの残食が多い場合、その原因を分析し、具体的な改善策を講じることが可能です。

調理の工夫や食材の選定など、現場での情報共有は欠かさずおこなってください。

4-2.提供する給食の味や食事環境の質を高める

喫食率を向上させるためには、提供する給食の味や食事環境の質を高めることも効果的です。給食の質が向上すれば、給食利用者は自然と食べる量が増えます。

調味料の工夫や食材の新鮮さを保ったり、食事をする場所の清潔さや雰囲気を改善したりすることが重要です。

4-3.給食献立にバリエーションを持たせる

献立にバリエーションを持たせ、給食に対して飽きがこないようにしましょう。毎日同じようなメニューでは、給食利用者の食事に対するモチベーション低下につながるためです。

季節の食材を取り入れたり、異なる国の料理を提供することで、バリエーションを広げることができます。また、給食利用者の嗜好やアレルギー対応を考慮したメニュー作りも重要です。

4-4.利用者に声掛けする

喫食率を上げるためには、利用者への声掛けが非常に効果的です。

特に子どもには有効で、給食の時間に「今日は◯◯が入っているよ、ぜひ食べてみてね」と声をかけることで、利用者の関心を引くことができます。また、食事中に「どう?おいしい?」と尋ねることで、食事に対するポジティブな反応を引き出しやすくなります。

4-5.利用者が子どもの場合は食育に力を入れる

子どもの場合、食育に力を入れることが喫食率を上げる重要な試みです。食育によって子どもたちに食材の大切さや食事の楽しさを教えることで、自然と食事に対する関心が高まります。

たとえば、野菜の栽培体験や調理実習などで食事を作ることで、料理に興味を持つようになります。また、食べ物の栄養価や食べることの意味を学ぶことで、食事への理解が深まります。

こうした取り組みを通じて、子どもたちは食事を楽しむことを学び、結果として喫食率の向上に繋がります。

5.まとめ

この記事では、喫食について解説をしてきました。喫食とは、食事を楽しみながらおいしく食べることを指す言葉です。

そして給食の現場では、喫食率を計算することがあります。喫食率とは食事を摂った人の割合で、「(実際に給食を利用した人の総数 ÷ 給食利用者数) × 100」で求めることができます。
給食の現場では、喫食率を引き上げるために学校や介護施設と給食会社の連携が欠かせません。両者が一体となり喫食率を引き上げ、給食利用者の健康を促進しましょう。

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