株式会社日本給食業経営総合研究所(日給研)副代表の井上裕基です。
2024年も4月となりました、今回は未来を担う「次世代の仲間」が給食業界をカッコ良くするために取り組んでいることをご紹介します。売上や利益が伸びない・値上げできない・応募が来ない・定着しない、あらゆる給食業界あるあるの経営課題に立ち向かいながら、私たちは「停めることも止まることもあってはならいインフラ」を提供しています。それは本当に尊いことであり、もっと称賛されるべきものだと心から思っています。何故これが浸透しないのか?多様に背景はありますが、一つには「私たち自身が業界そして自分含めた関わる者に対してもっともっと互いを褒め称えても良い」と思うのです。
給食業界はカッコ良いと胸を張ろう。
埼玉県北部に株式会社ロワール・株式会社才武給食という元気な給食会社があります。これまで3回のM&Aをした、グループ年商15億円・従業員400名規模の企業です。業界の慢性的な課題である後継者不在と債務超過の会社を引き継ぎ、そこへ社長未経験な若い人材を登用する尖った経営方針があります。
事業を拡大したいが人材がいないといったお悩みを多く耳にします。もっとも目の前の人員すら足りていないのが実情でしょう。弁当種類を減らす、配送効率を改善する等々、根本的な問題解決はするにしても、皆さんが一律に欲しいと言う「若い人材」が来ない理由をどうお考えでしょうか。これには給食業界を良く思っていない、そもそも認知すらされていない実態をまず変える必要があります。つまりまず給食業界を知ってもらうこと無しに、この問題解決は始まらないのです。
同社の四ツ井社長は、ある程度ノウハウが確立された給食業務は教えらえるものとして、給食業経験者だけでなく、異業種採用に舵を切りました。そのためにも、まずこの給食業界を面白そうと思ってもらうこと、数ある中で自社に興味を持ってもらうための施策をTikTokで始められたのです。根底には、やはり「給食業界は面白くてカッコ良い」と従事する私たち全体で意識をもっと変えていかねばならないとも感じています。
魅力的で独特な採用コンセプトも注目されています。素直で健康、体力がある人材が欲しいということで「筋肉採用」を掲げており、総フォロワー数3万人のSNS経由で想いに共感した筋トレが大好きな30代2名が入社しました。当然、採用コストは0円です。
給食業展開とM&A戦略でグループ化
魅力的な仕事や給与とするため、給食業を永続的に発展させる新規事業にも勿論投資されています。成長シニア市場や委託給食の拡大。これは引き受けた会社を含めたグループでシェアを上げていく方針です。
今後も同グループでは同様のケースを積極的に引き受けていく方針です。そこには経験者か否かでは無く、若い人材が給食業界で働きたいと思えるかどうかがカギとなります。実際に引き受けた給食会社には、未経験でも素直・プラス発想・勉強好きな30歳の社長が登用されました。4月20日(土)には、給食業界がポジティブになる四ツ井社長の講演会も開催させていただきます。是非給食会社社長・役員・後継者の方に聞いていただきたい内容ですので、ご都合宜しければ是非ご参加ください。
「給食業界の未来は明るい!」私は本気でそう信じています。